柚木麻子のButter読んでButter食べた

柚木麻子のButterを読みました。

あらすじ

梶井真奈子ことカジマナは3人の男性を殺害した容疑者として逮捕された。多くの男性の愛人としてお金をもらい生きてきたカジマナは、「美しくもないのになぜ」と世間から注目を浴びることとなる。

 

週刊誌の記者である町田里佳は真相を突き止めるべくカジマナに接触するが、次第にカジマナに惹かれ、友人の伶子共にカジマナに絡め取られていく。

 

この主人公、町田里佳は私なんじゃないか、と何人が思ったことだろう。

 

たとえ自分に対してではなくとも誰かに向けられる「あいつ太ってるからな」「俺は抱ける/抱けないね」という言葉。

 

家庭的な女、女子力、仕事してる女は怖いよね、

この言葉を投げかけられたことがどれくらいあっただろう。

 

途中「ああ私が苦しかったことって私個人の問題じゃなくて同じように傷ついたことがある人がいるんだ」、と安心してボロボロ泣いた。

 

それでも私が今も立っていられるのは友達がいてくれたからなんだなあと思った一冊。

 

カジマナ事件の真相に迫っていくドキドキ感がすごくあり、とても楽しかった!(注意:ミステリーではない)

 

と、この小説話のメインラインが良かったこともさることながら、食事のパートがすごく丁寧に描写されていて、めっちゃお腹減る・・・

 

というわけでButter読み終わった勢いのままにバターを買いに行きました。